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 KCなかよし版『キャンディ・キャンディ』ゲットへの道・実践編

 私は、古本屋でレアアイテムを探すことがわりと得意だ。KCなかよし『キャンディ・キャンディ』を探すのも、同じ方法論でいいはずである。私が本探しで重視したポイントを、いくつか紹介しよう。

景気のいい店に通う
 売れている店は物の出入りが激しいので、レアアイテムと出会う確率が高い。

仕入れの日を知る
 レアアイテムと出会う確率が最も高いのは、仕入れた品物が店に並んだ直後である。逆に言えば、レアものが入っても、他の人に買われたらなんにもならないし、欲しい物が入荷していないとき、何度足を運ぼうが無駄。
 仕入れの日はだいたい店が休みで、「仕入れのため休みます」とか貼り紙が出ている。私がよく行っていたとこは、毎月19日前後が仕入れで、仕入れた物が店に出るのが翌月の5日ごろだった。アイテム探しは、物が入るタイミングを読むことが必要である。

店主の好みを知る
 本の仕入れと買い取りは、店主の好みに大きく左右される。私が『キャンディ・キャンディ』によく出会うのは、店の人がKC版『キャンディ』の価値を知っているからにほかならない。『キャンディ』が見つからないと嘆く人がいるとすれば、その人の行く店が『キャンディ』やいがらし作品を好きではないのだ。『キャンディ』を見つけるには、いがらし作品を多く置いている店に通うのが近道。
 この点を考えるなら、ブックオフでもKC『キャンディ』の入手は可能と言える。買い取りスタッフが『キャンディ』の需要を知ってさえいればいいのだ。


 その他で気を付けたことは、買って店を出るとき、「どうも」とか「ありがとうございました」と言うことである。古本屋の店主は、よく来る客の好みを意外とチェックしているもので、礼儀正しい客と印象づけておくと、こちらの欲しそうな物を先読みして仕入れるようになったりする。
 レアアイテム探しは結局のとこ、欲しい物に会う確率をいかに高めていくかという気合い勝負なのである。

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『キャンディ・キャンディ』研究白書


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