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『ミラーマン』を冷静に見る(1〜5話)


第1話「ミラーマン誕生」
 ある日、鏡京太郎は自分の出生の秘密を御手洗博士(みたらいはかせ)から聞かされた。京太郎の父は二次元の世界から来たというのだ。そして、その後のやりとりがいい味を出していた。
「君は人間であっても普通の人間ではない。
二次元の世界のミラーマンの血が流れているのだ」
「ミラーマン……」
 ミラーマンは遺伝でなるものらしい。京太郎が驚くのも無理はない。
 それより気になるのは、博士の真後ろに『コストダウン』という本があることだ。博士が結成したSGMは早くも経営が苦しいのだろうか。
 そして、次回の予告でも気になるところがあった。
インベーダーの侵略計画は、意外にも私たちの生活の身近に手が伸びていた。
それは誰にもわからない。
 問題はこの後だ。
もし、高層ビルの最上階に、サングラスの男や女たちが集まっていたら
気を付けるのだ。インベーダーはあなたの隣にいる。
 そんな集団、人間でも怪しいだろ。
では、次回の「侵略者(インベーダー)はあなたの隣りにいる」をご期待ください。
 いろんな意味で期待できそうである。


第2話「侵略者(インベーダー)は隣りにいる」
 SGMが怪電波をキャッチした場面の藤本隊員とチーフの会話がよかった。
「チーフ、怪電波をキャッチ!」
「ポイント(はどこだ?)」
 それから先がおかしい。藤本は、
「ポイント・フォー・トゥー・フォー・ワン・オー・ファイブ・エイト」
 と報告するが、チーフは次のように指令を出す。
「ようし。航空防衛隊、ワン・トゥー・フォー」
 話が噛み合っているように見えないのだ。


第3話「消えた超特急」
 ひかり号が突然消えるという事件が起こり、毎朝に連絡が入る。デスクの電話の受け答えに思わず笑ってしまった。
午後3時26分ごろ、乗客1,050人を乗せた上り超特急ひかり号が消滅……」
 「ごろ」とは何だ。「3時26分」という正確な時刻がわかっているではないか。
 もうひとつ、乗客の数にも問題がある。前回の予告は次のとおりだった。
さて、次回の『ミラーマン』は。科学者・マエダ教授を乗せた上り超特急が
乗客984人とともに突如消滅した。
 オイ、人数が違うじゃないか。


第4話「コバルト60の恐怖」
 インベーダーをひき逃げしたのが原因で、イクオとノブちゃんというカップルが別れた。そう言えば、ミラーマンに関わって幸せになった人はまだいない。


第5話「怪鳥インベラー現わる!」
 京太郎は、インベーダーの前進基地を目撃した女性を地獄谷付近で発見したが、女性は怪鳥インベラーに襲われたショックで記憶をなくしていた。
 地球を守るために、インベーダーの基地を破壊しなければならない。そこで京太郎は、女性の記憶を取り戻そうとセキセイインコが入った鳥かごを持ってきた。
「思い出してくれ!頼む!お願いだ!」
「イヤッ、イヤッ!」
「君だけが頼りなんだ。思い出してくれ!」
「イヤッ、イヤッ!」
「君だけが何十万人、何百万人の人の命を救うことができるんだ」
 鳥を怖がる女性、その顔の前に京太郎はインコの鳥かごをつきつける。
「さあ見るんだ!怖がらないで、じっと見るんだ!見るんだ!」
「アーーッ!」
 京太郎の鬼のようなアイデアが功を奏し、女性は基地が地獄谷にあったことを思い出した。しかしよく考えたら、女性を地獄谷の近くで見つけたのだから、基地は地獄谷にあると最初に思うべきではないだろうか。
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『ミラーマン』を冷静に見る


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