『ウルトラマンタロウ』を冷静に見る　その２

セレクション　その２

第16話「怪獣の笛がなる」
　ウスイくんがオカリナで奏でる「我は海の子」に合わせて、光太郎が頭を左右に揺らしていたが、首の動きが少し固いなと思った。

第17話「２大怪獣　タロウに迫る！」
　スイカを４個持った光太郎が、歩きながら「コガネムシは金持ちだ」を鼻歌で歌っていた。

♪　ンフフフフ～　ンフフフフ～
　　金蔵建てて　ラララララ～

　しばらく笑いが止まらなかった。篠田三郎さんの面白さは、もはや神の域に達している。

第21話「東京ニュータウン沈没」
　ケンイチが、転校したショウイチと再会したシーン。

「ショウイチくん、この人うちに泊まっているZATの東さん」

　下宿と「泊まっている」は違うだろうと思うよりも、光太郎たちのそばのベンチで、囲碁か将棋を一人でやっている男性のほうに強い違和感を覚えた。

第29話「ベムスター復活！　タロウ絶体絶命！」
　ZATがベムスター退治を二度失敗し、寺子屋塾の生徒ふたりがZATは弱いと健一を責めた。タロウがいればＺＡＴはいらないと言うふたりを、塾のウンノ先生は叱る。

「喝！　それは違う。人間誰だって一生懸命になれば
怪獣の１匹や２匹、やっつけることができるんもんだ」

　でたらめもこのへんにすればいいのに、いい加減なやり取りはまだ続いた。

生徒 「じゃあ、ウンノさん、怪獣やっつけることできるの？」

ウンノ 「……できる！」

　暴走をやめないウンノ先生は、三たび襲ってきたベムスターの口の中に、ダイナマイトを持って飛び込んだ。ウルトラシリーズでも例を見ない無謀なやつである。

第30話「逆襲！　怪獣軍団」
　光太郎のピンクのパジャマが印象に残った。篠田三郎さんのピンクへのこだわりは、林家ペーに勝るとも劣らないと思った。