第2話からは笑う気満々で、「オイシイ場面は見逃すまい」と画面の隅々まで見た。 1972年の映像をディープに見たせいだろうか、第10話あたりを見た後、「2003年にやって来た」ような感覚が生じた。私の大脳は2003年という「現代」を「未来」と認識したのだ。長い移動の末にやっと目的地に着いたような不思議な気分だった。 石田さんの公式サイトを初めて見たときも似たような現象が起きた。プライベート写真のコーナーに、『ミラーマン』終了後の過去の写真があった。しかし、「すごい過去」に慣れた状態での「過去」は「未来」に見える。ここでもまた「未来の京太郎」を見たような不思議な気分になった。 思えば子供の頃、テレビを夢中になって見た後もこんなトリップ感があったかもしれない。 なにはともあれ、円谷作品で「笑う」ということを『ミラーマン』は教えてくれたのである。 | |
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